
前歯に白い詰め物や被せ物があっても、それだけでホワイトニングを諦める必要はありません。ただし、人工の材料は天然の歯と同じようには白くなりません。周りの歯の色が変わると、今まで気にならなかった境目が目立つことがあります。始める前に「どの歯を、どんな色にしたいか」を歯科で相談しておきましょう。
詰め物も一緒に白くなる、とは考えないで

鏡で見ると、白い詰め物は歯の一部に見えますよね。でも、歯と修復に使った材料は別物です。米国歯科医師会は、ホワイトニングで色が明るくなるのは天然歯であり、歯の色をした詰め物や被せ物などは同じようには変化しないと説明しています。
たとえば、以前治した前歯が周りとよくなじんでいる場合。周囲の天然歯だけが明るくなれば、詰め物が相対的に濃く見える可能性があります。これは、詰め物そのものが急に黒くなった、という話とは違います。必ず色の差が出るわけではありませんが、先に知っておくと仕上がりを相談しやすくなります。
気になるのは、歯全体?それとも境目?

「前歯を白くしたい」と思ったら、まず鏡で気になる場所を見てみてください。歯全体の黄色みなのか、詰め物の端の線なのか、一本だけ違って見えるのか。自分で原因を決める必要はありません。この違いを言葉にして持っていくだけで十分です。
歯の表面の着色を落とすクリーニングと、薬剤で天然歯の色を明るくするホワイトニングは、役割が異なります。詰め物の境目の変色も、ホワイトニングだけで解決するとは限りません。見た目だけでは原因を区別できないので、お口の状態を確認してから方法を選びます。
白くしてから全部やり直すの?
いいえ。詰め物があるという理由だけで、一律に交換するものではありません。現在の状態、色の差が気になる程度、希望する仕上がりを見ながら、交換が必要かどうかを相談します。
これから前歯の詰め物や被せ物を作る予定があるなら、ホワイトニングへの希望も先に伝えてください。今の歯に合わせて色を選ぶのか、ホワイトニング後の色に合わせたいのかで、計画の立て方が変わるためです。交換や色合わせの時期は、自分で「何日後」と決めず、担当の歯科医師に確認しましょう。
ただし、むし歯など治療が必要な状態なら、見た目の計画より先に対応が必要なこともあります。色合わせのために必要な治療を自己判断で先延ばしにしないでください。

相談前に、三つだけメモ
一つ目は、気になる場所。写真を見せてもよいですし、「笑うと見える右の前歯」と伝えても構いません。
二つ目は、過去の治療です。いつ、どんな材料で治したか、覚えている範囲で大丈夫。「白い詰め物だった気がする」という情報も、診察で確認するきっかけになります。
三つ目は、希望です。「全体を少し明るくしたい」「この一本との差を小さくしたい」では、相談したい内容も変わります。ホワイトニングの費用だけでなく、もし修復物のやり直しが必要なら、その費用や通院も含めて聞いておきましょう。
回数を増やせばそろう、とは限りません
人工の材料との色の差を、薬剤の量や使用時間を増やして埋めようとしないでください。ホワイトニングでは一時的に歯がしみたり、歯ぐきに刺激が出たりすることがあります。指示された使い方を守り、症状が出たら無理に続けず担当の歯科医師へ連絡しましょう。
目指すのは、自分が納得できる色のバランスです。詰め物がある方ほど、施術の前に「白くなる部分と、色が変わらない部分」を一緒に確認しておくことが大切です。
はれのひ歯科・矯正歯科は、名古屋市中川区丸米町で2027年5月の開院に向けて準備中です。医院のセラミック・審美治療の考え方は、公式サイトの診療案内をご覧ください。この記事は一般的な情報で、治療の適否や順序は診察後に判断されます。
