
「目立たない透明なら、どの競技でも使えるかな」。マウスガードを選ぶとき、ここは先に確認しておきたいところです。使える色や着用の義務は、競技によって違います。好きな色を決める前に、出場する大会の規定を確認しましょう。同じ競技でも、年齢や男女の区分で条件が分かれることがあります。
今回は、スポーツをする方や部活動を始めるお子さんの保護者に向けて、色選びで迷いやすい点を整理します。情報の確認日は2026年9月26日です。
透明が使える競技、使えない競技
日本スポーツ歯科医学会の「スポーツ競技とマウスガード」2026年7月版では、アメリカンフットボールは白と透明を禁止し、装着が見てわかる色としています。一方、テコンドーは透明か白。どちらも着用義務のある競技ですが、色の条件は同じではありません。
ラクロスも少し注意が必要です。同資料では、女子は白・透明が禁止、男子は白・透明以外を推奨と整理されています。「ラクロスでは透明は禁止」と男女をまとめてしまうと、違いが抜け落ちます。
この3競技の記載は学会の整理表に基づくもので、本記事では各団体の現行規則の原文まで確認できていません。購入・製作前には、所属チームを通じて大会側に確認してください。

ハンドボールは「透明で単色」
国際ハンドボール連盟の保護用具規定では、透明で単色のマウスガードが認められ、不透明なものや複数の色を使ったものは認められていません。参照したのは2025年7月1日版で、学会の2026年7月版資料にも同じ条件が載っています。
「色が付いているか」だけでなく、「透けるか」「何色使っているか」も確認する、ということです。写真だけでは判断しにくければ、商品情報を大会担当者に見せると話が具体的になります。国内の各大会での運用は、大会要項も合わせて確かめましょう。
義務・推奨・許可は、別の意味です

義務は、その規則の対象になる選手が着用しなければならないこと。推奨は着用を勧めること、許可は条件を満たせば使えることです。「許可されている」からといって、全員が着ける決まりとは限りません。
例えば日本ボクシング連盟の2026年4月1日版競技規則では、歯にしっかり合うマウスピースの使用を求めています。また、外せない矯正装置がある選手については、装置に適合するマウスピースや歯科医の診断書などの条件が定められています。これは同連盟の規則の話であり、別団体の大会へそのまま当てはめるものではありません。

「友達と同じものなら大丈夫」ではなく、自分が出る部門の規定を見ることが大切です。
歯科で相談するときに持っていくもの
まずは競技名、大会名、出場区分、大会の日付をメモしてください。次に、用具の規定が書かれたページやPDFをスマートフォンに保存しておきましょう。すでに使っているマウスガードがあれば、それも持参すると確認しやすくなります。
日本スポーツ歯科医学会は、良質なマウスガードを製作するうえで、形や厚み、競技との関係、かみ合わせの調整、清掃・保管などを検討項目に挙げています。色が合っていれば、それだけで準備完了というわけではありません。
外れやすい、歯ぐきに当たる、話しにくいなど、気になることは遠慮なく伝えてください。自分で短く切って解決しようとする前に、歯科で相談しましょう。矯正中なら、そのことも最初に伝えておくと確認漏れを減らせます。
買う前の確認は、この順番で

大会・出場区分を確認する。着用が義務なのか、使用が認められているのかを確認する。色や形の条件を確認する。そのうえで、口に合うものを選ぶ。この順番なら、色を決めた後に規定との違いに気づく行き違いを減らせます。
学会の一覧も、会員からの情報をまとめた資料で、最新の詳細は競技団体への照会が必要と明記されています。古い表を一度見て終わりにせず、大会前に見直す習慣をつけましょう。なお、マウスガードによる脳振盪予防や競技力向上を本記事で保証するものではありません。
はれのひ歯科・矯正歯科は、名古屋市中川区丸米町で2027年5月の開院に向けて準備中です。医院の情報は公式ホームページをご覧ください。マウスガードの取扱い・費用・予約開始時期は、本記事ではご案内していません。
